ロジャーと行く長野 DEEP LOOKINGフィールドトリップvol.2 〜ラディカル・スピリチュアリティ、民藝、アートスペースの未来〜《日帰り編》
たくさんのお申し込みありがとうございます。本プログラムはお申し込みを締め切りました。
今後も不定期で、日帰りのほか1泊2日の合宿形式も開催予定です。
AIT ニュースメールにて最新の情報を配信しますので、ぜひご購読ください。
2023年7月に開催したDEEP LOOKINGフィールドトリップVol.1(トライアル編)は反響が大きく、おかげさまで好評のうちに終えることができました。2回目となる今回は、プログラムの内容をパワーアップして、紅葉が色づき始める10月に2日間にわたって開催します(両日とも同内容)。
※お申し込み時には、新幹線チケットも併せて手配いただくことをおすすめいたします。
キーワード
- これからのアートスペースの姿
- アートと変性意識の関係
- 私たちの環境と気候危機
- 白樺派について
- 地域における市民運動
体験・訪問内容
- 2つの展覧会鑑賞(宇宙意識美術館、多津衛民藝館)
- 新感覚の鑑賞体験:瞑想、深く見るディープ・ルッキング・セッション
- 天然かけ流し温泉(泉質:ナトリウム-塩化物泉)*希望者のみ
- 季節の食材を使用したヴィーガンフード
スペシャルキット付き!
!NEW! 参加者にはロジャー監修&セレクト「DEEP LOOKING」スペシャルキットを差し上げます
深まる秋の気配を感じながら、アートを学ぶ日帰り旅行
アートへの深い観察が人間の意識をどのように拡張してきたか。未来を切り拓くヒントを探る書籍『DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』の著者であるキュレーターのロジャー・マクドナルドと一緒に、これからの時代のアートスペースを考え、「総合的なアート体験」を学ぶ、小人数の日帰りフィールドトリップ vol.2を開催します。
※訪問先は2023年7月に実施したVol.1と同様ですが、「宇宙意識美術館」の展示やディープ・ワークショップ・セッション、ランチ内容は異なります。
今回は、前回より少ない人数で実施することにより、参加者同士やナビゲーターのロジャー・マクドナルドとより深く、時間をかけてプログラムを体験します。
当日は、長野県・望月にある2つの小さな美術館「フェンバーガーハウス/宇宙意識美術館」と「多津衛民藝館」(どちらもガイドツアー付き)を巡るほか、瞑想を取り入れたディープ・ワークショップ・セッション(瞑想や深く観ること)を体験します。
ほかにも、特製のオーガニック食材を使用したヘルシーなヴィーガンフードと自家製ケーキ、温泉を楽しむ時間も予定しています。
訪問先の魅力① フェンバーガーハウス/宇宙意識美術館
ロジャー・マクドナルドが館長を務める「フェンバーガーハウス」は、2014年に設立された個人美術館で、実験的な展示とワークショップを行うアートスペースです。フェンバーガーハウス内の「宇宙意識美術館」では、展示とワークショップ、ディープ・ルッキング(アートの深い観察)を通して、アートと変性意識の関係を探求します。
宇宙意識美術館の企画展示では、「ドーム神殿:アヴィヤクタ・チャイティヤ※」を鑑賞します。近年、ウイルス、気候変動、放射線、農薬ほか環境汚染など、私たちの社会は目に見えない力にさらされています。この展示では、モダニズム黎明期からその目に見えない力にアクセスし、具現化しようとしてきた芸術家たちの表現を紹介します。彼らは何を見つめ、形にしてきたのでしょうか。(展示作家:エマ・クンツ、ヒルマ・アフクリント、ウィリアム・ブレイク、松澤宥ほか)※アヴィヤクタ・チャイティヤとは、サンスクリット語で「目に見えない祠堂」という意味です
訪問先の魅力② 多津衛民藝館
ロジャーが理事を務める「多津衛民藝館」は1995年の開館以来、25年に亘り、地域に根付いた総合的芸術空間を実践しています。民藝館は、芸術のためのコミュニティーの重要な拠点であると同時に、革新的な学びや地域活動家のためのセンターとしても機能しています。常設展は、2022年にロジャー・マクドナルドと現館長の吉川徹さんによってリニューアルされました。民藝館としては非常に珍しく、近代化と工業化、ヨーロッパの前衛芸術、急速に進行する気候危機など、より広い歴史の中にコレクションを位置付けています。
当日は、白樺派と強いつながりを持つ教師であり、活動家でもある小林多津衛(1896-2001)の民藝コレクションを鑑賞します。
このフィールドトリップでの体験を通じて、これからのアートスペースの役割と意義、人々の意識をどう拡張していけるのか、みなさんとともに「ゆっくり・じっくり・深く」考えていきます。
大自然を満喫しながら、心も身体もリフレッシュしたい方、実験的なワークショップを体験したい方、書籍『DEEP LOOKING』を読んだ方もこれからの方も、アートの深い観察の実践編としておすすめです。
なお、今回新たに、ご参加いただいた方限定に、ご自宅でDEEP LOOKING体験ができる、ロジャーが監修・セレクトした特別なお土産セットをご用意しています。(一つひとつ手づくりのオリジナルとなっています)
みなさんのご参加を、一同心よりお待ちしています。
お知らせ
代官山で学ぶ!ロジャー・マクドナルドによるアート講座
「ディープ・ルッキングーエネルギー論とアートスペースの未来」
参加者募集中!
※オンデマンド・アート講座 TASプレミア「崩壊の時代の芸術体験」コース(全24レクチャー)付き
概 要
日時:① 2023年10月20日(金)② 10月21日(土)10:00-17:00 *両日とも日帰りツアー
※現地集合・解散
※両日とも同じ内容で実施します。どちらかご都合の良い日程にお申し込みください。
訪問先:多津衛民藝館、フェンバーガーハウス/宇宙意識美術館、みどりの村(温泉施設)
定員:各回7名 最小催行人数あり
料金:
①10月20日(金)¥24,200 (税込)
②10月21日(土)¥26,400 (税込)
締め切り:10月15日(日)
催行の決定については、10月16日(月)以降にお知らせいたします。
※ 料金には、美術館・民藝館入館料、ランチ代、旅行保険料などが含まれます。
※ 集合・解散は、【佐久平駅 浅間口】です。高速バスでの移動は道路が混み合う可能性がありますので、新幹線のご利用をおすすめします。
※ 集合・解散場所までの交通費は、各自ご負担ください。
※ 自家用車でお越しの方は、別途ご連絡ください。
お申し込み
参加したい日程をご確認の上、以下のリンクからお申し込みください。複数人で参加をご希望の方は、別途mad@a-i-t.netまでご連絡ください。
タイムスケジュール(10月20日、21日共通)
10:00 佐久平駅 集合(新幹線の場合:はくたか555号 東京8:44発、佐久平9:55着)
車で移動
10:30 多津衛民藝館 着 ガイドトーク
11:30 多津衛民藝館 発(車で約5分)
11:40 フェンバーガーハウスでランチ&自己紹介タイム(ヴィーガンメニュー)
12:30 宇宙意識美術館 展示鑑賞 ガイドトーク&ディスカッション
13:30 温泉タイム(みどりの村:フェンバーガーハウスから徒歩5分 *別料金 500円)
14:30 フェンバーガーハウス併設のドームスペースでディープ・ルッキング・セッション(瞑想とアートの深い観察体験)
16:00 お茶とケーキ
16:30 フェンバーガーハウス 発 (車で約30分)
17:00 佐久平駅 着・解散(新幹線の場合:あさま628号 佐久17:33発、東京18:52着)
※ 遅刻・欠席の場合は、事前に必ずご連絡ください。
※ 時間は目安のため、多少前後する場合がございます。ご了承ください。
※ 新幹線の時刻は、2023年9月15日現在のものです。最新の情報はJR東日本のウェブサイトをご確認ください。
これまでの参加者からの声
多津衛民藝館が継承しようとしてきた文化芸術、教育活動を知ることができて、大きな学びでした。さらに次の世代によって新たな光が照らされて、活動が新しいステージに入ってゆく様子にふれることができて、大変有意義でした。
佐久の自然の中で穏やかな時間となりました。民藝についての考え方、メディテーションについて、複製についてなど、ロジャーの視点を機に自分の中で「なぜだろう」という気づきも多くありました。
瞑想もできてるのかわからないし、たった15分くらいのディープ・ルッキングで何がみえるのかなーと思っていましたが、あれよあれよという間に絵の中に自分が没入していきました。
絵の中に書かれているものの気配や匂い、一緒に見た方は時間軸まで感じたと言っていましたが、そのくらい見方が変わりました。
ロジャーさんに出会えて価値観が変わったと言っても良いくらいです。今回もディープ・ルッキングという今まで経験したことのない鑑賞の体験ができて、これからのものの見方がかわりそうです!
ナビゲーター
ロジャー・マクドナルド( TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長)
東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)を学ぶ。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。
1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。
長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。2018年から気候危機に関する研究を開始し、2019年、望月地域にて市民運動グループ「MOACA」設立。気候危機や「適応」に関するレクチャーとディスカッションを開催。AITでは、設立メンバーの一人として、現代アートの学校MAD(Making Art Different)やTAS(TOTAL ARTS STUDIES)のプログラムディレクションなどを担当。長野県では、佐久市の多津衛民芸館の理事メンバーのほか、信州アーツカウンシルのアドバイザーを務める。
2022年に『DEEP LOOKING(ディープ・ルッキング)想像力を蘇らせる深い観察のガイド』を出版し、吉本ばなな氏、坂口恭平氏をはじめとする多くの表現者、読者、書店から大きな反響を得る。雑誌POPEYEによるPOPEYE Webでは2021年より「ラディカル・ローカリズム」を連載。美術手帖が運営するアートポータルサイトでは、気候危機とアートについての連載記事シリーズ「Art and Climate NOW」を掲載中。
フェンバーガーハウス
ロジャー・マクドナルドが全てのディレクションを手がける、一つのアート・リサーチ・プロジェクト。 古い山小屋を改装した、まるで小さな家のような美術館兼アート・センターです。ハウスには、ささやかな、しかし希少価値の高い、現代アートのコレク ション、テーマ別展示、工芸品、家具、チャツネの手作り工房もあります。
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平和と手仕事 多津衛民藝館
蓼科山・美ヶ原・北アルプスの山なみを望む信州御牧ヶ原台地に、1995年夏、多津衛民芸館は建てられました。
初代館長小林多津衛(1896~2001)は、大正デモクラシーの時代に柳宗悦や武 者小路実篤らの影響を強く受け、自己を生かす教育・手仕事の大切さ・美と真の暮らし・平和への願いなどを一貫して説き続けた人でした。 この館は、小林多津衛が教職のかたわら八十余年にわたって蒐集した陶磁器・布などのコレクションや書籍を紹介するため、大勢の賛同者の協力を得て建設されたものです。小林多津衛が説いた平和と手仕事の大切さを、より多くの人々に伝えたいという願いで運営を続けています。(ウェブサイトより)
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