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2021-2022 オンライン・レジデンスプログラム「リミナル ・スペース」アーカイブウェブサイト完成

AITは、あらゆる場面で世界がパンデミックの影響を受けた2021年に、オランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体「バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)」と協働でオンラインとオフラインを交差させたレジデンスプログラム「リミナル ・スペース(Liminal Space)」を実施しました。


公募で選出されたテレサ・フェルドマン / Teresa Feldmann(オランダ)と内田聖良 / Seira Uchida(日本)の2名のアーティストが、オンラインのミーティングを通して共通の関心であるジェンダーやケア、労働などについて議論を重ねたほか、日本・オランダ双方の研究者やアーティストにヒアリングを行いました。また、オンラインでは体験できない感覚の共有として、双方が関心を持つオブジェを郵送で送り合う工夫も行いました。


本アーカイブウェブサイトは、フェルドマンと内田に加えて、ヒアリングをしたゲスト(アニア・モレンダ / Ania Molenda、インテ・グローリッヒ / Inte Gloerich、嶋田美子)によるテキストを、クラウドソーシングシステムを通して日本を含む世界中の第三者が手書きをし、さらにそれらのテキストに各自の所感を記すことで、他者の筆跡や多様な視点が混じり合うユニークなアーカイブとなっています。


予期せず生活様式に変化が訪れたパンデミック中は、家事や医療など、私たちの生活に欠かすことのできない仕事に改めて注目が集まりました。また、職能を持ち寄り、インターネット上で依頼者からのあらゆる仕事を請け負うクラウドソーシングが、世界の歯車になっていることにも重ね合わせ、制作のプロセスではレジデンス・プログラムとアーカイブウェブサイトの趣旨を説明し、適切な報酬額を支払って依頼しました。


現在もその出口には到達していないと思われるようなリミナルな時間を全員が経験したからこそ、こうした交差点を作ることができました。
本趣旨に賛同して参加してくださった書き手の皆様と、関係各位に深く感謝いたします。

「リミナル ・スペース」アーカイブウェブサイト

アーカイブウェブサイト:https://air.a-i-t.net/
協力:Ania Molenda, Inte Gloerich, Olga Mink, 嶋田美子, Linda Köke, 寺田健人, Blair Imani
ウェブデザイン:萩原俊矢