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ローリー・ピルグリム

Rory Pilgrim

アーティスト
(イギリス)

イギリス出身のアーティスト、ローリー・ピルグリムは、「解放」を軸にした作品を制作し、アクテヴィズムやスピリチュアリティ、音楽、コミュニティなどの関係や時間の探求を通して、私的また政治的な問いを表現している。ピルグリムは、アクティヴィストやフェミニスト、またソーシャリー・エンゲージド・アートの起源に強く影響を受け、ライヴ・パフォーマンスや映像、テキスト、ワークショップ、音楽の作曲にいたるまで、幅広いメディアで作品を発表している。特に、人が集う手法として作曲を手掛け、音楽が苦境や祝祭の場面において、または人びとの意志を伝えるため、どのように扱われてきたのかを丁寧に調査している。

ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツにて芸術学を学んだのち、オランダのアムステルダムにあるde ateliersにてレジデンス・プログラムに参加。近年の個展に、”THE OPEN SKY” (Flat Time House, ロンドン/Site Gallery, シェフィールド, 2016)、”Violently Speaking” (Andriesse-Eyck Gallery, アムステルダム, 2015)がある。また、映像作品の上映に加え、アムステルダム市立美術館でのパフォーマンスや、2015年には広州トリエンナーレにも参加している。

AITのレジデンス・プログラムでは、”ERASURE”(消去・抹消)と題名付けられた新しい作品制作のためにリサーチを行う。これは、急速に進む環境破壊や、人間と非人間の種の融合、超近代性(ハイパー・モダニティー)と呼ばれる時代における機械などを参照し、行動・実践が行われる私たちの身体に着目している。日本におけるフェミニズム運動やアクテヴィズム、ソーシャリー・エンゲージド・アートに関する実践についてのリサーチや意見交換を通して、振付の方法論や音楽が、環境保護主義者らにどのような社会的、政治的解放の基礎を与えているかを探る。

滞在期間:2017年1月11日 – 3月31日
助成機関: Mondriaan Fonds
トークイベント:AIT ARTIST TALK #70 「未来の身体を想像すること」
〜オランダよりアーティストのローリー・ピルグリムを招いて〜

日時:2017年3月17日(金)19:00〜21:00(18:30 開場)
会場:代官山AITルーム

イベント:IFCA × AIT ラウンドテーブル Kids & Youth / Art / Society
日時:2017年3月24日
会場:LOKOGALLERY(東京・代官山)

作品紹介

  • Seeds Upon The Dance Floor (2014), Exhibition and Performance, sic! Raum für Kunst, Luzern, Switzerland
  • Words are not signs they are years (2015), Exhibition and Performance, Site Gallery, Sheffield, UK
  • Sacred Repository N.3: THE OPEN SKY (2016), Still from HD Film