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ヨレイン・ポスティムス
Jolien Posthumus
リサーチャー
(オランダ)
アートとメンタルヘルスの分野で先駆的な活動を行う研究者、ヨレイン・ポステュムスは、予防とレジリエンス(回復力)に焦点を当てながら、メンタルヘルスへのアートのポジティブな効果を提唱している。心理ケアの現場で、特に神経多様性に配慮したマインドフルネス・セラピストとしての経歴を持ち、社会的なメンタルヘルスの課題に真剣に取り組む世界各地の組織と連携している。
ポステュムスは、2022年にヨーロピアン・ミュージアム・オブ・ザ・イヤー(EMYA)を受賞した「ミュージアム・オブ・マインド(心のミュージアム/Museum of the Mind)」において、オランダの美術館で初となる「メンタルヘルス・プログラム・マネージャー」に任命された。また、ファン・ゴッホ美術館の心の健康にフォーカスした取り組み「Open up with Vincent」で中心的な役割を果たし、先駆的なオランダのプロジェクト「処方箋としての美術館(Museum on Prescription)」にもアドバイザーとして関わる。
また、最新の科学的知見をもとに、社会に介入するアート実践、芸術と瞑想、マインドフルな空間の開発を行っており、世界各地で講演を行いながら、神経科学と芸術が交差するニューロアートの領域や、心理教育、トラウマとその回復についての知見を広く人々に共有している。また、メンタルヘルスに焦点を当てたアプローチや、トラウマ体験が人々の心身に与える影響を理解し、その知識に基づいて支援やケアを提供するトラウマ・インフォームド・ケアの実践に関するトレーニング指導も行っている。
AITのレジデンスでは、多様な子どもやユースとの芸術体験を通してメンタルヘルスを考えるオランダと日本のプロジェクト「CAT (Collective Amazements Troupe)」のゲストとして、アンビエント音楽と瞑想を取り入れた表現ワークショップのナビゲーターを務めた。そのほか、アート講座TASにて大人向けのレクチャーや美術鑑賞ワークショップを行った。
RESIDENCY
滞在:2023年12月14日〜12月21日
パートナー機関:文化庁、ミュージアム・オブ・マインド
TOTAL ARTS STUDIES
・2023秋冬プログラム「脳と心を遊泳する芸術体験」コース *セッション2
dear Me
・2024 音楽と精神のインスピレーション・プログラム「Mark to the Music マーク・トゥー・ザ・ミュージック」