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出版事業「AIT Press」をローンチしました

AITでは、セルフ・パブリッシングプロジェクト「AIT Press」をローンチしました。

記念すべき第一弾は、6月30日に発売予定のロジャー・マクドナルドの待望の著書『DEEP LOOKING – 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』。

「深い観察(ディープ・ルッキング)」という概念を通して、改めて「観察」することについて考えていきます。そして、革新的な表現を生んだアーティストたちの実践に学び、凝り固まった現実をときほぐすための良きガイドになることでしょう。
 
ロジャー・マクドナルドは、不確かな時代における生き方や適応、精神について学びながら、芸術の思考・実践を通して想像力/創造力をトレーニングするAITのオンライン講座、TOTAL ARTS STUDIES(TAS)プログラムディレクターを務めています。本書籍『DEEP LOOKING』は、「TAS Premier」のプログラムのひとつである「崩壊の時代の芸術体験」コースと連動しており、合わせてご覧いただくことで、より深く学べる内容になっています。

ABOUT THE BOOK 本について
ISBN978-4-9912475-0-7 C0010  
定価:本体2,200円+税


革新的な表現を生んだ
アーティストたちの実践に学び、
凝り固まった現実をときほぐす“知恵”を手に入れよう。

序 章 なぜいま「観察」なのか
    再発見される肉体回帰のアプローチ
第1章 見ているようで、見ていない
    私たちはいかにして観察力を失ったか
第2章 革新を生んだ観察者たち
    6人のアーティストに見る深い観察の物語
第3章 深い観察のためのプロトコル
    現代によみがえる秘密結社の流儀
第4章 練習してみよう!
    紙上からはじめるディープ・ルッキング
第5章 「適応」のための観察
    危機の時代を生き抜くために

<内容紹介>

「アートの有用性」を独自に研究してきたロジャー・マクドナルドが解き明かす、
革新的な表現を生んだアーティストたちが実践した「深い観察」の知られざる力

セザンヌやピカソといった、革新的な作品を生み出した偉大なアーティストたちはみな、
より力強くクリエイティビティを発揮する意識状態へと自らを変化させるため、
深い観察(ディープ・ルッキング)を日常的に実践していた。

ディープ・ルッキングによってもたらされる非日常的な意識状態には、
凝り固まった現実を解きほぐし、社会や世界をもう一度、
ニュートラルな目で見ることを可能にする力がある。

今日、世界は一日先の未来もわからないほどに、日に日に不安定さを増している。
にもかかわらず、生きている時間の大半を電子機器に支配され、注意を奪われ続け、
なにかをじっと深く観察することが難しくなってしまっている。
そんないまだからこそ、アーティストたちにならい、
「アートを観察する」という時間を意図的に設けることが、
私たちには必要なのではないだろうか。

本書では、筆者が長年独自に取り組んできた研究をもとに、
深い観察(ディープ・ルッキング)の歴史的背景やその実践について、
具体的な事例も交えながら紹介していく。

不安定な時代を生きる読者が新たな地平を切り拓く一助に、
本書がなれることを願っている。