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AITが運営協力を18年間行っている「ART IN THE OFFICE」令和7年度 文化庁長官表彰を受賞

令和7年度 文化庁長官表彰 表彰式の様子


AITが第一回から運営協力を行っている「ART IN THE OFFICE(以下、AIO)」の取り組みにつきまして、この度、主催のマネックスグループ株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 清明祐子)が「令和7年度文化庁長官表彰」を受賞しました。

文化庁長官表彰は、文化活動に優れた成果をあげ、文化の振興などに貢献した人や団体などをたたえるものです。近年、アートの分野では、精神科医で現代アートコレクターの高橋龍太郎氏らが受賞しています。

今回の受賞では、AIOを通じ「永年にわたり現代アーティストを対象とした自社内での作品制作並びに展示プログラムを実施し、我が国の現代アートの振興に多大な貢献をしている」ことが高く評価されました。

本受賞に伴い、2025年12月17日(水)に京都ブライトンホテル(京都府京都市)で表彰式が執り行われました。AIOの取り組みを開始当初から応援してきたAITの塩見も、京都で受賞を祝福しました。

AITは、マネックスグループと密な連携をとりながら、AIOの公募や受賞アーティストのサポートやアドバイスなどを行っています。ワークショップをはじめとするさまざまな場で社員のみなさんと交流を重ねるたびに、AIOに長年取り組んできたからこそのアートへの興味関心の高さやAIOに対する愛情を感じます。今後も、マネックスグループのみなさんとともに、驚きや新たな発見をもたらす表現やアーティストに出会い、協働できることをAITスタッフ一同、楽しみにしています。

ART IN THE OFFICE 15周年記念ムービー

コメント

■マネックスグループ株式会社会長 松本 大氏

当社のART IN THE OFFICE (AIO) が、今回文化庁長官表彰を受けたこと、心から嬉しく存じます。
当社は証券会社を祖業とします。証券会社はお互いに未だ知らぬ企業と投資家の間を取り持つ仕事です。そんな当社が、オフィスの白い壁を、コンテンポラリー・アーティストとビジネス界の人が出会う場として提供できたら素敵だな、と考えて18年ほど前に始めたのがAIOです。私は、アートは人にとって必要不可欠なものだと思っています。自分から排泄された体の一部のような、或いは自分とは全く見た目も性格も生き方も違う兄弟のような。だからアートが身近にあることは、私にとっては当たり前のことであり、逆に身近にないと、それは何かが欠けている気がします。そしてそんなアートは、常に自分とは何かが違うのです。このような異(い)なものを、異(い)なるアーティストが、オフィスの中で社員とのワークショップも交えながら制作する。そんなAIO取り組みは、当社の中で異なるものへの許容度を高めてきたと考えています。AIOが年月を重ねるにつれて、社員の異なるもの、即ち多様性や独創性に対する前向きな受け止めが、進んだと感じています。このことこそが、当社にとってのAIOの意義です。
当社はこれからも、未来から来たような様々な新しい商品・サービス・体験を、お客さまと社会に提供していくことを企業目標としています。文化庁長官表彰を受けたAIOが、当社の企業目標の実現に、いい作用を今後も与えてくれることを期待します。



■NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] 理事長 塩見 有子

この度の文化庁長官表彰受賞を心より嬉しく、ART IN THE OFFICEがこれまで積み重ねてきた歩みを照らす出来事として、新しい可能性への期待が湧く思いで受け止めております。AIOは、アーティストがオフィスに一定期間滞在して新たな作品制作に挑戦し、ワークショップを通じて社員と交流するという、当時は企業の場ではなかなか想像しにくかった大胆な試みを実践し、企業とアートの新しい関係を具体的に切り開いてきました。18年間ご一緒してきて、組織としてのオープンさと、多様性・創造性を信じる姿勢が、その共創を自然に可能にしてきたと実感しています。今後もこの価値が社内外に広がっていくことを願っています。


■株式会社ジンズホールディングス 代表取締役CEO 田中 仁氏(当プログラムの2013年度審査員)

この度の文化庁長官表彰の受賞、心からお祝い申し上げます。18年にもわたり、オフィスを単なる働く場ではなく、アートと人が出会い、価値観が交差する場へと変えてきたART IN THE OFFICEの取り組みは、本当に素晴らしい挑戦でした。異なるものを受け入れる感性を育んできたその姿勢こそ、これからの社会に必要な力だと思います。今回の受賞が、さらなる創造と挑戦の原動力となることを願っています。


■川内 理香子氏(第7回 2014年受賞アーティスト)

マネックスグループの滞在制作での社員の皆さんとの交流においては、ワークショップなどを通して展示のテーマを皆さんに理解していただき、年齢や専門分野が違えど、皆さんと対等にお話ができたということは純粋に楽しいものがありました。普段とは違う制作の機会や展示の経験ということに合わせて、このプログラムの中でこそ出会うことができた交流や交友関係を持て、皆さんとの会話から違う分野の世界を少し知れたことは、人生経験としても印象深いものになりました。貴重な機会を頂けたこと、とても感謝しております。この度はおめでとうございます!

「ART IN THE OFFICE」について
2008年から現代アートの新進作家を対象とした公募プログラムです(主催:マネックスグループ株式会社、運営協力:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ)。選出されたアーティストは、マネックスグループ本社オフィスに滞在して制作を行い、社員との対話を通じて作品を仕上げます。完成作品はプレスルームに約1年間展示されると共にマネックスグループの統合報告書の表紙に作品画像が採用されるほか、プレスルームを利用した取材を通して、様々なメディアへの作品の掲載機会を得ることができます。アーティストには実験と発表の場を、社員には多様な価値観や表現に触れる機会を提供し、互いのインスピレーションを高める共創の場となっています。https://www.monexgroup.jp/jp/sustainability/art_in_the_office.html

マネックスグループ株式会社について
MONEXとはMONEYのYを一歩進め、一足先の未来における人の活動を表わしています。常に変化し続ける未来に向けて、最先端のIT技術と、グローバルで普遍的な価値観とプロフェッショナリズムを備え、新しい時代におけるお金との付き合い方をデザインすると共に、個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化することを目指しています。個人の自己実現において重要な要素である「資産形成」を中核事業としてきた当社ですが、教育、ゲノムプラットフォーム、メタバースを含む、金融領域に限らないさらに広いフィールドへと踏み出し、個人のウェルビーイングの向上を目指します。
https://www.monexgroup.jp/jp/index.html

マネックスグループ株式会社 報道関係に関するお問い合わせ
マネックスグループ株式会社 ブランドデザイン室 渡辺 
電話 03-4323-3983

アーティストやプログラムに関するお問い合わせ
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/ エイト]
E-mail: otoiawase@a-i-t.net