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川内 理香子

Rikako Kawauchi

アーティスト

1990年 東京生まれ。2015年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2017年同大学大学院美術学部絵画学科油画専攻修了。現在東京を拠点に活動を行う。

通底するテーマである「身体」を通して制作を行う川内の作品は、自らの繊細な身体感覚を「線」に託して表現されたシンプルなドローイングに始まり、やがて油彩、針金、ネオン管と様々な素材・メディウムで展開されてきた。幼少から、「食べること」による身体の変化に敏感だったという川内は、食を通して感じる身体の生々しい感覚に関心を持つ。そうした微細な身体感覚から生み出された「線」へのこだわりは、ピカソやマティスからも影響を受けているという。「身体」と「食」、あるいは「身体」と「思考」の関係性という普遍的なテーマを扱いながら、特殊な感覚や視点で切り取った作品は、高い評価を得る。

これまでの主な個展に、「SHISEIDO ART EGG vol.9 : Go down the throat」(資生堂ギャラリー、東京、2015)、「Back is confidential space. Behind=Elevator」(WAITINGROOM、東京、2016)、「human wears human / bloom wears bloom」(鎌倉画廊、神奈川、2018)、グループ展に「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS企画展ミュージアム・オブ・トゥギャザー」(スパイラルガーデン、東京、2017 / キュレーション:AIT)などがある。個展「Tiger Tiger, burning bright」(WAITINGROOM、東京、2018)では、文化人類学者レヴィ=ストロースの著作から着想を得て、神話の中に登場する、「食」や「身体」などを暗喩するとされたワニやナマケモノなどの動物をテーマとした新シリーズの油彩作品を披露した。

「ART IN THE OFFICE 2014」(主催:マネックスグループ株式会社、企画協力:AIT) 受賞アーティスト。2020年、バッカーズファンデーションとAITによるサポートにより、新たなウェブサイトを制作、国内外に向けて積極的に活動を紹介している。

All artwork images by Rikako Kawauchi, courtesy of the artist

作品紹介

  • Rikako Kawauchi
    "Body, complex, family, DNA, children, memory, past", 2019, pencil and watercolor on paper, 409×317mm
  • Rukako Kawauchi
    "hold", 2020, pencil and watercolor on paper, 515×364mm
  • Rikako Kawauchi
    "Night stroll", 2021, oil on canvas, 910×727mm
  • Rikako Kawauchi
    "Forest of the night", 2019, oil on canvas, 1818×2273mm