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「ART IN THE OFFICE 2021」オンラインイベント

「ART IN THE OFFICE 2021」作品が展示されているプレスルーム(GALAXY)
中田有美《Near and Far(IN THE OFFICE)》2021、トロマット生地にインクジェットプリント、キャンバスに油彩、サイズ可変

この度AITは、マネックスグループが主催するアーティスト公募プログラム「ART IN THE OFFICE 2021(以下、AIO)」受賞アーティストの中田有美氏と、本プログラム審査員の青木彬氏と荒木夏実氏、中野信子氏を迎えオンラインによるギャラリーウォークスルーとトークを開催します。

日々の生活のなかで撮り溜めた写真と絵画(油彩)を多層に組み合わせて、色彩豊かで躍動感のある作品を制作している中田氏のこれまでの活動紹介ほか、マネックスオフィス内に展示されている新作について、本プログラム審査員とのトークセッションを通して、さまざまな切り口から掘り下げます。

今年で14回目となるAIOは、閉塞感漂う世相に刺激を与え、コロナ禍という困難な時代において、柔軟な発想と独自の手法を用いて新たな表現に挑戦している点が高く評価され、過去最多となる157点の応募作品案の中から中田氏の作品が選出されました。

新作は、社員から提供された私写真や私物の記憶や思い出を中田氏が丁寧に紡ぎ、マネックスの新たな<人格>を表現しました。社員との対話や交流を通して制作されたインスタレーションは、中田氏にとって初めての試みとなり、多くの発見があったと語ります。

アーティストの視点から他者との協働やつながりについて考えたい方、またオフィス空間に作品を展示することや、企業とアートの関係に関心のある方にもオススメです。

みなさまのご参加お待ちしております。

概要
日程:2021年9月29日(水)
時間:18:00〜19:30(17:45より入室可)
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
スピーカー:中田有美(AIO21受賞アーティスト)、青木彬(インディペンデント・キュレーター)、荒木夏実(東京藝術大学准教授、キュレーター)、中野信子(脳科学者、医学博士、認知科学者、東日本国際大学教授)、松本大(マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO)
モデレーター:塩見有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
定員:100名
料金:無料
主催:マネックスグループ株式会社
協力:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

当日スケジュール
17:45 オープン
18:00 イベント開始:ごあいさつ
18:10 ギャラリーウォークスルー:社内に展示中の作品紹介
18:20 中田有美氏による活動作品紹介
18:50 本プログラム審査委員とのトークセッション、質疑応答
19:30 終了

ART IN THE OFFICEについて
「ART IN THE OFFICE」は、現代アートの分野で活躍する新進アーティストの支援、社員啓発活動および社会貢献活動としてマネックスグループが企画・主催、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が運営協力しています。
現代アートが未開拓の表現を追求し、社会の様々な問題を提起する姿勢に共感し、「マネックスを通じて、アーティストの作品を支援する場づくりをしたい」との想いから、2008年より現代アート分野で活動する新進アーティストを対象に、マネックスグループ本社オフィスプレスルーム壁面に制作する平面作品案を一般公募し、受賞者の作品を約一年間、プレスルームに展示するプログラムを実施しています。
・2021年選出作品についてはこちら
https://www.monexgroup.jp/jp/esg/art_in_the_office/2021.html

スピーカー プロフィール

中田 有美(美術家)
1984年奈良県生まれ。2016年京都市立芸術大学美術研究科博士課程(油画)修了。近代までに描かれた自画像をリサーチし、描き手の目線からその成立構造を分析した博士論文「不可能な自画像――不可視のわたしと世界の不可視を見るための方法」で梅原賞を受賞。主な展覧会に、『NEW JAPANESE PAINTING』(2020年、MIKIKO SATO GALLERY、ハンブルグ)、『TO SELF BUILD』(2019年、BnA Alter Museum SCG、京都)、『絵画の現在地』(2018年、札幌大通地下ギャラリー500m美術館)、NEW INCUBATION 8 伊藤隆介×中田有美『ジオラマとパノラマ ――Diverting Realities』(2016年、京都芸術センター)などがある。京都市立芸術大学油画専攻非常勤講師。

青木 彬(インディペンデント・キュレーター)
1989年生まれ、東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協同して様々なアートプロジェクトを企画している。これまでの主な企画展・プロジェクトに「ソーシャリー・エンゲイジド・アート展」(アーツ千代田 3331、2017年)、「黄金町バザール2017 Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(横浜市、2017年)、社会的養護下ほか様々な環境にある子どもたちとアーティストを繋ぐ「dear Me」プロジェクト(AIT、2017年〜)、「KAC Curatorial Research Program vol.01「逡巡のための風景」(京都芸術センター、2019年)などがある。また、2019年よりアートと福祉、農業が交差する文化交流拠点「喫茶野ざらし」プロジェクトを立ち上げ、共同ディレクターとしても活動。(Photo by comuramai)

荒木 夏実(東京藝術大学准教授、キュレーター)
慶應義塾大学文学部卒業、英国レスター大学ミュージアム・スタディーズ修了。三鷹芸術文化振興財団学芸員、森美術館キュレーターを経て2018年より現職。担当した展覧会「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」(2014年、森美術館)では、第26回倫雅美術奨励賞、第10回西洋美術振興財団学術賞を受賞。そのほか主な企画展に「ディン・Q・レ展:明日への記憶」(2015年)、「六本木クロッシング2016:僕の身体、あなたの声」(2016年、森美術館)、「彼女たちは歌う」(2020年、東京藝術大学美術館陳列館)などがある。

中野 信子(脳科学者、医学博士、認知科学者、東日本国際大学教授)
1998年東京大学工学部応用化学科卒業、2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2008年フランス国立研究所ニューロスピンにて博士研究員として勤務、2010年帰国。2013年東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授就任、2015年東日本国際大学教授に就任。現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。

松本 大(マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO)
1963年生まれ、埼玉県出身。1987年東京大学法学部卒業。 ソロモン・ブラザーズを経て、1990年ゴールドマン・サックス入社、30歳で当時同社最年少のジェネラル・パートナー就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資でオンライン専業の株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。現在、マネックスグループ株式会社 取締役会長兼代表執行役社長 CEO、マネックス証券株式会社 取締役会長、コインチェック株式会社 取締役会長、TradeStation Group, Inc. 取締役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任、現在、米マスターカード社外取締役、Human Rights Watch国際理事会副会長を務める。

モデレーター プロフィール

塩見 有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
学習院大学法学部政治学科卒業後、イギリスのサザビーズインスティテュートオブアーツにて現代美術ディプロマコースを修了。帰国後、ナンジョウアンドアソシエイツにて国内外の展覧会やプロジェクトのコーディネート、コーポレートアートのコンサルタント、マネジメントを担当。2002年、仲間と共にNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]を立ち上げ、代表に就任。AITでは、アーティストやキュレーター、ライターのためのレジデンス・プログラムや現代アートの教育プログラムMADを始動させたほか、メルセデス・ベンツやドイツ銀行、日産自動車ほかの企業とのアート・プログラムについて、企画やコンサルティング、マネジメントを行う。その他、財団や企業等の委員やアドバイザー、審査員などを務める。http://www.a-i-t.net/ja/
(Photo by Yukiko Koshima)