Deep Looking Theatre @フェンバーガーハウスでの様子(2017年)
アートと音楽の深い観察を通して、心と体、カタルシスからの解放を目指す実験的な芸術体験
「ディープ・ルッキング・シアター」は、AITが行うアート講座「TOTAL ARTS STUDIES」 (TAS)の全く新しいアートの学びです。高解像度の絵画をスクリーンで深く観察しながら、その作品が作られた時代の音楽を組み合わせ、リラックスした空間で鑑賞する体験型のレクチャー・パフォーマンスです。
美術史にまつわるレクチャーに加え、アート鑑賞・音楽鑑賞に身を委ね、心と身体を解放し感覚を研ぎ澄ませてみませんか?
インストラクターは、アートの深い観察を通じて世界を捉え直すことを提唱する『DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』(AIT Press, 2022)の著者であり、美術史や神秘宗教学を専門とするインディペンデントキュレーター、ロジャー・マクドナルド(AIT)。
ロジャーは2016年から「ビジュアル・ミュージック」と題した実験的なレクチャーやワークショップを個人美術館「フェンバーガーハウス(長野県)」にて不定期で開催。デジタルイメージと音楽、レクチャー、照明と快適な空間を組み合わせ、新たなアート体験を探求してきました。その背景には、AITで長年行ってきた美術史のレクチャー、また、自身の関心から研究した1960年代のサイケデリックなライトショーの実験*1、そしてクラブカルチャーから生まれたVJ文化からの着想があります。
今回の「ディープ・ルッキング・シアター」では、アートと音楽鑑賞だけでなく、ここでしか体験できない特別な装置「パンドラ・スター(ドリームマシン)」*2で、参加者一人ひとりが光と没入の感覚を楽しむこともできます。
本プログラムは全2回、1回ごとに受講可能。各回異なるテーマで美術史を解説後、アートと音楽を深く鑑賞するディープ・ルッキングとディープ・リスニングの時間で構成されています。(特製ヴィーガンスイーツとドリンク付き)
いつもと違う特別な時間と空間で過ごすことで、心の奥の深い感情に向き合い、幸福感やカタルシスからの解放を感じられるかもしれません。ぜひディープ・ルッキング・シアターを体験してみませんか?
*1) 1960年代当時の手法でビジュアルアートを再現する「サイケデリック・ライトショー」(リキッドライトショー)
*2) イギリスの画家ブライオン・ライシンが発表した、光の明滅で意識の変化を促す装置「ドリームマシン」(マインドマシン)。より詳しく知りたい方へ:ドリームマシンによる光と没入の体験についてロジャーがPOPEYE Webで語るポッドキャストも参考にどうぞ。▶︎ POPEYE Web:Deep Looking Radio Vol.4
特徴
- 視覚、聴覚のマルチセンサリーなアート体験でルネサンスや中国宋時代、ターナーらの絵画を学べる
- 同時代の音楽に耳を傾けながら美術史や作品表現に没入する新感覚を楽しめる
- 日本では入手困難な装置「パンドラ・スター」によるライトセラピー体験*3
- 少人数制で、ゆったりリラックスした空間
- 身体と環境にやさしいヴィーガンケーキとドリンク付き
- フェンバーガーハウス(長野)で行われてきたプログラムを、東京で唯一体験できる機会
*3) 光の点滅があります。ごくまれに光過敏てんかん発作を起こされる方もいらっしゃいますので、光に対して敏感な方は、お気をつけて体験をご判断いただくようお願いいたします。
新感覚のアート&音楽鑑賞
「Deep Looking Theatre ー 心と身体を解放するマルチセンサリーな体験」
開催日程:2024年11月28日(木)、12月12日(木)
時 間:各回 19:00〜21:00(休憩あり)*開場18:30
場 所:代官山AITルーム
定 員:各回 12名 最少催行人数あり
料 金:各回 7,200 円(税込) 参考文献リスト、特製ケーキとドリンク付
早割料金(約5%OFF):6,800円(税込) *10月2日(水)まで
早割料金(約5%OFF)+書籍『Deep Looking』(サイン入り)付き:8,615円(税込) *書籍は定価(2,420円)よりお得です!
申込締切: 11月21日( 木)
インストラクター:ロジャー・マクドナルド(TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長 / 多津衛民藝館館長)
* 体験プログラムのため、録画や配信は行いません。予めご了承ください。
* 料金には、プログラム代金のほか、ドリンク・特製ケーキ代が含まれています。
* 原則として、お申し込み後の変更やキャンセル、ご返金は受け付けておりませんので、予めご了承ください。
インストラクター
ロジャー・マクドナルド(TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長 / 多津衛民藝館館長)
東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学を学ぶ。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。AITでは、設立メンバーの一人として、現代アートの学校MAD(Making Art Different)やTAS(TOTAL ARTS STUDIES)のプログラムディレクションなどを担当。主な著書に、『DEEP LOOKING(ディープ・ルッキング)想像力を蘇らせる深い観察のガイド』(2022年、AIT Press)。美術手帖が運営するアートポータルサイトにて、気候危機とアートについての連載記事シリーズ「Art and Climate NOW」を掲載中。2024年より「平和と手仕事多津衛民藝館」(長野県佐久市)館長に就任。
< TASオープン「What is Art Today? — 深化するアートの世界」
忙しい方でも1つのレクチャーから気軽に参加できるオンラインの入門講座。5月〜8月開催レクチャーの見逃し配信中!
20年以上アート界で実務経験を持つAITのインストラクターが、ありそうでなかったユニークな視点でわかりやすく解説します。