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2/13(土) テート・モダン美術館キュレーターによるオンライン特別講座を開講!アーティスト ザネレ・ムホリの表現に迫る

第13回恵比寿映像祭 YEBIZO MEETS 地域連携プログラム
2/13(土)「アクティヴィズムとしての写真表現 ー ザネレ・ムホリを紐解く」
ゲスト|中森 康文(テート・モダン インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーター)
日時|2021年2月13日(土) 19:00 - 20:30

*1週間のアーカイヴ視聴付き *本イベント参加費の収益の一部は、LGBTQIA+コミュニティ支援に寄付されます


Somnyama Ngonyama, 2012 - ongoing
Gelatin silver prints, installation photographs, Zanele Muholi, Tate Modern
Photograph: Yasufumi Nakamori


AITでは、第13回 恵比寿映像祭地域連携企画として、Total Arts Studies スペシャルトーク「アクティヴィズムとしての写真表現 - ザネレ・ムホリを紐解く」をオンラインで開催します。

映像文化の創造と紹介・体験の場「恵比寿映像祭」は、年に一度、恵比寿の街を舞台に展示や上映、ライヴ・イヴェント、トーク・セッションなどを複合的に行う映像とアートの国際フェスティヴァルです。AITはこれまで、本祭のガイドツアーや関連イベント企画に協力しています。13回目を迎える今回のテーマは「映像の気持ち(E-MOTION GRAPHICS)」。見る人の感情を動かす映像やイメージの力に着目し、改めて映像の歴史や時代とともに変遷してきたメディアと、私たちの関係性について考えます。

AITでは、こうしたテーマに基づき、世界的な現代アートの発信地として知られるロンドンのテート・モダンで展覧会を開催しているヴィジュアル・アクティヴィスト、ザネレ・ムホリについて、その表現に迫る特別トークを、テート・モダン美術館 シニア・キュレーター中森康文氏を招いて2月13日(土)に行います。(2021年1月現在は展覧会クローズ中)

南アフリカ共和国出身のザネレ・ムホリは、この20年間、南アフリカの複雑な現代社会とその歴史を考察・批判し、黒人への人種差別、特に、さまざまな偏見やヘイトクライムの対象とされてきたLGBTQIA+コミュニティに生きる当事者らと協働し、彼らの存在と表現を主題としたドキュメンタリー写真を通じて人々の意識改革に積極的に取り組んできました。

自らも黒人、クィアでありジェンダー・ノンコンフォーミング(gender non-conforming)を表明しているザネレ・ムホリは、LGBTQIA+コミュニティの人々のポートレイト「Faces and Phases」を撮り続け、クィアであることからの偏見や差別に苦悩しながらも、強く、自分らしく生きる人々の姿を写し出します。セルフポートレートシリーズ「Somnyama Ngonyama」(黒き雌ライオン、万歳) では、さまざまな身の回りに見つけた品を美しい装飾品のように身に纏う演出を自身に施し、モノクロームに浮かぶその眼差しと佇まいが象徴的な作品。ムホリのこうした芸術表現は、あらゆる差別の歴史を辿ってきた現代の黒人たちの、複雑な歴史と多層的な現在社会を示唆します。

コロナ禍でこれまでの常識や日常が大きく揺るがされ、新しい生活スタイルに対応せざるを得ない今日において、人々のコミュニケーションやテクノロジーとの距離も大きく変化しています。刻々と変化する現代の社会状況では、誰もが傍観者であると同時に当事者であり、一瞬で今いる立場が変わる危うさをこれほど感じさせられた時代はないのではないでしょうか。

当日は、中森氏によるザネレ・ムホリの写真表現とそのアプローチ、また、こうした芸術活動がもたらす社会への影響や可能性について考察を深めます。


Brave Beauties, Durban, 2020
Wallpaper, installation photograph, Zanele Muholi, Tate Modern
Photograph: Yasufumi Nakamori


[プロフィール]
中森 康文(テート・モダン インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーター)

米国ヒューストン美術館(The Museum of Fine Arts, Houston)写真部門キュレーター、ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長を経て、2018年10月より現職。ヒューストン美術館における2010年企画展覧会には1960年以降のコンセプチュアル・アートと写真の系譜を主題とした「Ruptures and Continuities: Photography Made after 1960」と石元泰博と丹下健三による1960年出版の共著「桂:日本建築の創造と伝統」に焦点を充てた「Katsura: Picturing Modernism in Japanese Architecture」がある。近現代写真及び建築に関するものに加えて、著作権と写真との関係に関する著作多数。また、これまでにハーバード大学デザインスクール、ニューヨーク近代美術館、コーネル大学などで講義を行う。米国ウィスコンシン大学ロースクール卒業 (ニューヨーク州弁護士)。2009年に、コーネル大学にて美術史博士課程を修了する。(博士論文「Imagining Cities: Visions of Avant-Garde Architects and Artists in 1953 to 1970 Japan」)

【ザネレ・ムホリ について】
南アフリカ共和国出身ヴィジュアル・アクティヴィスト
1972年南アフリカ共和国ウムラジ生まれ。ヨハネスブルグ在住。南アフリカにおけるレズビアンやゲイ等、LGBTが置かれてきた困難な状況を知らしめ、また意識改革を促すことを目的に作品を制作してきました。代表作「Faces and Phases(顔貌と位相)」(2006-2011)は第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)等で広く世界に紹介されました。受賞歴にICP(国際写真センター、ニューヨーク)主催のInfinity Award(ドキュメンタリー&報道写真部門 2016)等多数。

[ 概要 ]
イベント|第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」 地域連携企画
Total Arts Studies特別講座 「アクティヴィズムとしての写真表現- ザネレ・ムホリを紐解く」
日時|2021年2月13日(土) 19:00-20:30
会場|オンライン(定員100名)
ゲスト|中森 康文(テート・モダン インターナショナル・アート写真部門シニア・キュレーター)
モデレーター・コメンテーター|ロジャー・マクドナルド、堀内 奈穂子(AIT)
主催|NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
参加費|1,100円 *1週間のアーカイヴ視聴付き *本イベント参加費の収益の一部は、LGBTQIA+コミュニティ支援に寄付されます
助成|令和2年度 文化庁 芸術文化の継続支援事業
第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」公式サイト

▽詳細・チケット購入はこちら

担当:藤井・青木(AIT)

2021-1-21