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現代アートの教育プログラム「Total Arts Studies 2020」のお知らせ

aitlearning

● これまでとこれからの方向性
AITは、現代アートに興味がある誰もが学び、対話し、思考するプラットフォームとなる場を目指して、2001年に立ち上げた非営利団体です。今では考えられませんが、「エデュケーション」や「アーティスト・イン・レジデンス」、あるいは「プラットフォーム」や「コレクティヴ」という言葉は、当時はまだ聞き慣れない言葉でした。そのような中、現代アートが学べる学校「MAD(Making Art Different)」を立ち上げ、海外からアーティストやキュレーターを受け入れる態勢を整えるなど、率先して新しい場や仕組みを創出してきました。

立ち上げから20年目を迎えようとするとき、私たちが生きる「今」は、はかり知れない危機的な環境問題や緊急性が高い社会的課題など、複雑で困難な状況を一人一人が考えざるを得ない時代を迎えていることに気づきます。特に、地球規模で進行する気候変動は、現実的かつ即時的な影響をともなう事態を生み出し、近い未来、人類はもちろん、地球上の全ての生命が前代未聞の気候や環境の変化の中で生きることを余儀なくされるといわれています。AITはこれから、社会の持続可能性や公正さ、そしてその陰で拡大する不均衡の時代において、芸術が果たすべき役割と未来について思考し、対話を深める場づくりに活動の軸足を移していきます。

● 新しく始まるAIT のスタディ・プログラム
この度AITでは、芸術がより複雑で感覚的で、これからの時代を生きぬく想像力を養う「装置」として捉える教育を、社会にいる誰もが触れることのできるプラットフォームを目指し、芸術家、社会学者、多様なゲストを招いた新たな教育プログラムを、2021年度から実施します。

コロナ禍によりさらに表出化した格差や分断、また近年の大雨や猛暑など自然災害が予見する深刻な気候危機により精神的不安が広がる中、芸術がどのような機能をもたらすか、あるいは装置となって私たちを助けうるのでしょうか。

本年度は、トライアルとして、長野県佐久市と東京を結び、来たるべき困難な時代を見据え、より広い視野で社会を考えるためのオンラインレクチャーを開講するほか、AITが2016年より取り組む、困難を抱える子どもや若者たちとアーティストを繋ぐ学びのプロジェクト「dear Me」の関連講座として、芸術の考えを通じて社会的課題に向き合い、福祉とアートの協働について学ぶオンライン・ワークショップを開講します。

常識にとらわれない思考の発見、また、アートの意味を拡張させ、アートと社会をめぐる活発な議論と対話の場を創出しながら「ホリスティック(よりよく生きる)」のアイディアの種をみなさんと一緒に発見していきます。


[ 概要 ]
開催月:2020年10月-12月
時間:平日19:00-20:30 / 土曜日13:00-14:30(1.5時間)
会場:オンライン(AIT Zoom ルーム)
講師:ロジャー・マクドナルド(AIT、フェンバーガーハウス館長)、堀内奈穂子(AIT、dear Me ディレクター)、エスター・フォセン(フィフス・シーズン ディレクター、キュレーター)、三原聡一郎(美術家)
定員:各10名〜100名
受講料:各 1,000円〜1,500円(税別)
申し込み方法:下記、注意事項を必ずお読みいただき、各レクチャーページからお申し込みください。*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります


★ 受講者特典 ★
Total Arts Studies 2020 Thank you Online Party 開催! *要予約 先着100名
プログラム終了後に、ご参加されたみなさんとの交流を広げるオンラインパーティを開催します。講師やスタッフと直接話したい方はぜひご参加下さい!

日時:12月17日(木)19:00-20:30(予定)
場所:オンライン(AIT Zoom ルーム)
定員:100名(先着順)
申込み・参加方法:本プログラムお申し込み時に、参加の有無をお知らせください。当日のAIT zoom URLは、別途AITからメールでご案内します。


UBIOS

1)UBIA ゼミ
UBIOS(宇宙美術オンラインシリーズ)「静かになった美術館:パンデミックや気候危機からアートを考える」

UBIA (宇宙美術アカデミー)は、ロジャー・マクドナルドが2018年に長野県佐久市望月にある体験型美術館「フェンバーガーハウス」にて設立したワークショップセンターです。
UBIAの主な関心は、「宇宙美術」です。これは長年ロジャーが研究してきたアートと「宇宙意識」の関係が根底にあります。芸術はどのように広い宇宙や、拡張された意識/エゴを表現してきたのか?そこには、美術作品だけではなく、実際に人間や地球に対して役に立つメソッド、テクニックや生活の知恵が多く見られます(例えば、深い美術鑑賞や音楽鑑賞の方法、肉体を動かすこと、儀式性やコミュニティーの中で活動をすること)。
また、UBIAは「ホリスティック」なアプローチで、芸術があらゆる領域とつながりを持っていることを大切にしています。このような芸術の歴史や実践を追求することで、我々が今おかれている様々な心理的/精神的な病いや地球規模の危機(気候変動、経済の格差やパンデミック)に重要な「スキル」または「適用力」を発見し、生活の中で必要とされる「ケア」や「サポート」を取り入れていきます。
本ゼミでは、「気候変動危機」、「パンデミック」「コロナ禍における芸術鑑賞」などをテーマに、レクチャーを開催します。

Lecture 1)気候変動危機の今:社会の崩壊、適用、希望& 2020年気候危機ヘッドラインニュースを振り返る
Lecture 2)地球絶滅適用探知センター:気候危機やパンデミックと芸術から学べる適用法
Lecture 3)ズームインアート:コロナの時代に「ギガピクセル」のアート作品を見る

詳しくはこちら>>
*Lecture 1 & 2 はセットでの受講をオススメします。


dearMe
artwork by Fumito Urabe

2)dear Me ゼミ
見えるものと見えないものからアートとココロを考えるオンラインシリーズ
多様な当事者とアートの学び・体験を考察する

dear Me プロジェクトは、アーティストと多様な環境下の子どもたちをつなぎ、表現を通じた自由な学びと精神の健康を考察する目的として2016年に開始しました。
これまで、時に鋭く社会を眺めるアートの思考に子どもたちが触れることで、複雑な世界を自分なりにとらえて表現するワークショップを実施したり、子どもを取り巻く社会課題を大人が考え共に考察することで、アートと福祉の協働を目指す場を作って来ました。
今、パンデミックによる見えないモノへの脅威や価値観の揺らぎによって心の健康が揺さぶられる中、dear Meでは、アートの体験がどのように「メンタルヘルス」や時に「ケア」と結びつくか考えたいと思っています。このオンラインシリーズは、その最初のブレインストーミングの場として、大人と子どもに向けて行われます。
4回を通して、dear Meのこれまでの実践を紹介しながら、美術史や実験教育の中の子どもとアーティストの関係や、美術館などで行われる多様な背景を持つ人々とのアートの体験について話し合います。また、芸術と精神科医療を融合させた先行事例として、dear Meが2018年に協働したオランダ・アムステルダム郊外の森にある精神科医療施設で芸術家滞在プログラムを実施するフィフス・シーズンを迎えた対話、そしてアーティストが作品を紹介しながら科学や生活について考える、子どもたちに向けたレクチャーも開催します。不確かな時代の中で、アートが私たちの精神や身体にどのように作用するのか、みなさんと考えます。

Lecture 1)dear Me!!ー実験教育の歴史、アートと子どもの実践から
Lecture 2)多様なアートの「学び」を分かち合う場へ - パンデミックの美術館、アーティスト
Lecture & Discussion 3)オランダ、フィフス・シーズン x dear Me対談「メンタルヘルスとアートの有用性」
Workshop For Children 4)アーティストと考える科学と生活の教室:三原聡一郎(実験とお話しの回)*小学生3年生〜6年生の子どもたち対象

詳しくはこちら>>


[ 注意事項 ]
・本イベントでは、オンライン会議サービス「Zoom」を利用します。セキュリティ強化のため、AITのZoomルームにパスワードを設けて開催します。
・本イベントは申込者本人のみの視聴に限らせていただきます。 URLの転送、また、視聴中の録画・録音は固くお断りいたします。
・レクチャー内容は、録画・録音を行います。申込者全員に後日アーカイヴ映像をメールにて共有します。当日レクチャーを欠席した場合は、こちらをご視聴下さい。(視聴期間:1週間)
・録画・録音したレクチャーは、今後編集してAIT HPにて配信を行う予定です。予めご了承ください。
・本イベントのご参加にはインターネットの接続が必要です。お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境をご確認ください。正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・Webブラウザを利用したZoomサービスへの接続も可能ですが、事前にZoomアプリ(最新クライアント 5.2.0にアップデートください)のインストールをお勧めします。新規アカウント作成は必要ありません。(Zoomの利用について
・悪質と判断した場合は退室いただく場合があります。また、Zoom利用によって生じた損害に対してAITは一切の責任を負いません。
・お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境によっては、正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・通信トラブルについて、主催者側ではお答えしかねますので予めご了承ください。

2020-9-29