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ヤコブ・シモンソン

AIT ARTIST TALK #49:「空間とイメージ、イメージとしての空間」
スウェーデン出身のアーティスト、ヤコブ・シモンソンを迎えて

 

スピーカー:ヤコブ・シモンソン

日時:2010年12月2日(木)19:00−21:00
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
助成:IASPIS

 

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 図1 Untitled (Projection) / projection canvas, wood, DVD-loop (19 min) / 2008


図2 Synrand / mirror foil on windows / Landskrona Konsthall/ 2009

 

ヤコブ・シモンソン(1974年生まれ/スウェーデン出身、マルモ在住)は、IASPISの助成
により、AITのアーティスト・イン・レジデンスプログラムで3ヶ月東京に滞在します。
シモンソンは、今回が初めての日本滞在となります。

シモンソンは、ふだん私たちが何げなく行っている「見る」という行為を再認識させ
るようなペインティングやインスタレーシンを制作しています。
モノクローム・ペインティングの表現を拡張し、建築空間に呼応あるいは介入するよ
うなインスタレーションへと展開させていくシモンソンの作品には、上記の図1のよう
に、半透明のキャンバスをスクリーンにし、人の姿をプロジェクションすることで、
実際には無人の一角でありながら人の気配が漂う「無題:(プロジェクション)」などが
あります。

また、2009年にスウェーデンのランドスクローナ市立美術館で開催された「Synrand」
展では、上記の図2のように、ガラス窓で囲まれた展示空間へ、ガラス窓の上半分をア
ルミのフィルムで覆うという介入を行いました。フィルムに映り込んだ空間内部の規
則的なグリッド構造と、外部にある風景が同時に目に入るこの空間は、人間の視覚を
統制しながらも乱す不思議な装置といえるかもしれません。

 

トークでは、シモンソンがどのように空間や建築に働きかけ、制作を行っているのか、
これまでの作品を通して紹介するほか、日本滞在中に行った建築のリサーチから
見えてきた発見などにもついても話します。
既存の空間が、シモンソンの作品の介入によりどのように「異空間化」されてゆくのか、
ぜひご期待下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。

[作家略歴]
2008年、マルモ・アート・アカデミー大学院修了。現在、ストックホルムの現代美術館で
開催している「The Moderna Exhibition 2010」に参加しているほか、これまでに、マル
モ市立美術館での「Kulisserna」展(2009)やランドスクローナ市立美術館での「Synrad」展
(2009)など、スウェーデンの美術館での個展やプロジェクトのほか、ノルウェーやデン
マークの美術館やギャラリーでのグループ展に多数参加している。
http://www.jakobsimonson.net/



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Photo: Moderna Museet/Albin Dahlström

 

2010-12- 2

横浜、長者町と黄金町のオフィス物件を巡るツアー

横浜、長者町と黄金町のオフィス物件を巡るツアー

yokohama_1121.bmp yokohama2_1121.bmpのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

Architecture Planet Project(ハツネテラス)       日ノ出美術旅館 LCAMP
Photo: Yasuyuki Kasagi
2011年1月、長者町および黄金町に広がる15ほどの大小さまざまな物件がリノベーションされ、アーティストのスタジオや、建築家やデザイナーのオフィス、同人誌の発行所、また勉強会の場など、表現者のための場に変わります。

現在、入居者の募集を行っているのですが、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
(以下AIT)はNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターとの共同企画により、これらの物件を巡る
ツアーを11月21日(日)に開催します。
ツアーは、京浜急行の日ノ出町から始まり黄金町まで、およそ2時間半をかけて行われます。
途中、物件を実際に見ながら賃貸情報をお知らせするとともに、AITのロジャー・マクドナルドと小澤慶介によるさまざまな都市・地域における草の根的なアート活動を紹介するミニレクチャーを開催したり、
さらに参加者と関係者を交えた気軽な懇親会も行います。

来年開催される横浜トリエンナーレに合わせて自分の表現の発信地点を確保しようと考えている方、
あるいは、とにかく低予算で効率的に自分の作業空間を持ちたいと考えている方、長者町と黄金町が
さまざまな表現活動でどのように変わってゆくのかを実際に見てみたい方、今後の活動のためにまずは場所を見て考えてみようという方など、自分(たち)の表現の場とネットワークを求めている方々は、
ぜひご参加ください。
 

【概要】
名称:横浜、長者町と黄金町のオフィス物件を巡るツアー
日時:2010年11月21日(日) 13:30-16:00
*ミニ・レクチャー付き
集合時間:13:20
集合場所:日ノ出町駅改札(京浜急行)
参加費:無料
定員:20名
共催:NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター/NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
お申込締切:2010年11月19日(金)

♦NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターについて
NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターは、2003年に横浜市中区の初音町、黄金町、日ノ出町地域で発足した「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」の継続的な活動と、2008年に開催された「黄金町バザール」の成果を受けて2009年4月1日に発足しました。
当NPOでは、地域、警察、行政、企業、大学、アーティスト、経営者など、街の再生という共通のテーマに取組む人たちの橋渡しの役割を担いつつ、年に一度の「黄金町バザール」の開催の他、様々な事業を展開しています。
この度、当NPOが管理する施設の新規入居者を募集します。当NPOの活動にご賛同いただき、これからのまちづくりのために協力してくださる方の入居をお待ちしています。
詳しくは、当NPOのホームページをご参照下さい。
URL: http://www.koganecho.net/2010/11/news-release-362.html

2010-11-21

雨森 信(あめのもり のぶ)

AIT SLIDE TALK #27 「台湾のアート・プロジェクトにみる新たな実践」
インディペンデント・キュレーター 雨森 信(あめのもり のぶ)氏を迎えて

 

スピーカー:雨森 信

 

日時:2010年11月15日(月)19:00-21:00 
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
助成:財団法人石橋財団

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台南/成功大学のパブリックアート/作品 Daniel Lee
右:アーティストWei-li Yeh のスタジオ

 

[作家略歴]

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雨森信/Nov Amenomori:フリーランス・キュレーター  
1969大阪生まれremo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]理事。
2002年remoを立ち上げ、企画、運営に携わる。2003年よりブレーカープロジェクトを企
画、実施。実践を通して「芸術と社会の生きた関係」を再構成することを目指し、パブリッ
クなアートを探求する。

【ブレーカープロジェクト】
芸術と社会をつなぎ、まちの中に創造活動の場を開拓していくための アート・プロジェ
クト。現代における「芸術の役割」を再考する場として、既存の美術 空間、既存のシ
ステムにはおさまりきらない独自の表現活動を開拓するアーティスト とともに、地域
に根ざした表現活動を探求する。大阪市の文化事業として2003 年より開始。
http://breakerproject.net/

 

AITでは、11月15日(月)に、大阪よりフリーランス・キュレーターの雨森信氏を
迎え、AIT SLIDE TALK #27 「台湾のアート・プロジェクトにみる新たな実践」を開催
します。

AITは2006年より、公的な助成を受けにくい若手のフリーランス・キュレーター
を海外へ派遣し、その研究と調査を支援するキュレーター・イン・レジデンスプログ
ラムを行っています。2010年は、財団法人石橋財団の助成を受け、関西を中心に活動
を行ってきた雨森氏を、6月から7月まで、台湾に派遣しました。

台湾は、アジア最古参のアートフェア「アート台北」や、1998年に始まった「台北ビエ
ンナーレ」、また、若手のアーティストやキュレーターが手がける地域に根ざした新
たなアート・プロジェクトなど、近年のアジアの現代アート・シーンを牽引する一つの
場として世界から注目を集めています。

雨森氏は、約一ヶ月の滞在において、アーティストやキュレーター、批評家が主体と
なって運営する「台北コンテンポラリー・アート・センター」や、オルタナティブ・
スペースの「バンブー・カーテン・スタジオ」、また、アーティストのスタジオなど、
台北、台中、台南などのまちで新たに立ち上げられたアート・スペースやプロジェク
トを訪れ、そこで活動を行うアーティストやキュレーターと活発な意見交換を行いま
した。

本トークでは、なぜ今そうしたアートの新たな試みがさまざまに行われているの
か、またそれらはどのように地域社会と関わっているのか、さらに、誰がそうした活
動を支援しているのかなど、調査から見えてきた台湾のアート・プロジェクトの「い
ま」をご紹介します。また、先頃、雨森氏がプログラム・ディレクターを務める大阪の
「Breaker Project」にて、台湾のアーティストを招いて行われた帰国後の勉強会の様
子など、台湾と日本における今後のネットワークづくりの可能性などについても語り
ます。

アジアの現代アートのハブとして機能し始めている台湾。
その台湾のアート・シーンのいくつかの動力源を雨森氏とともに探り、これからのア
ジアの現代アートの可能性に思いを巡らせてみませんか? 皆様のお越しをお待ちして
います。

2010-11- 2

テューラ・ナーヒネン

AIT ARTIST TALK #48 フィンランド出身アーティスト、テューラ・ナーヒネンを迎えて


スピーカー:テューラ・ナーヒネン

 

日時:2010年10月15日(金)19:00−21:00 
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
助成:FRAME、フィンランド・センター

 

[作家略歴]
1967年フィンランド生まれ。フィニッシュ・アカデミー・オブ・ファインアーツや、ヘルシンキ・
ユニバーシティ・オブ・テクノロジーで学ぶ。Kiasma Museum of Contemporary Art(フィンランド、2006年)
やGallery Sculptor(フィンランド、2009年)等で数々の個展を開催。彼女の作品はヘルシンキ市
やオウル市の市立美術館や、Kiasma Museum of Contemporary Art等の機関に
コレクションされている。
URL: http://www.tuulanarhinen.net/index.htm
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Surfer/2001

 

テューラ・ナーヒネン(1967年生まれ、フィンランド)は、FRAMEとフィンランド・
センターの助成により、AITのアーティスト・イン・レジデンスプログラムで2ヶ月間
東京に滞在します。

ナーヒネンは、主に写真やドローイング、彫刻などから構成されるインスタレーシ
ョン作品を制作しています。
自ら発明した撮影・描画器具を使い、雨や風などの自然現象から偶然に
生まれる法則を視覚化する彼女の作品には、カメラの露出時間を長くすること
で、木の枝に結び付けた電球の光がゆるやかな風の軌跡を写し出す「Win
dtracers」(2000年)や、フィンランドの真冬の屋外でキャンバスに青い絵具を
塗り、結氷した表面を極寒の中でゆっくりと乾燥させることで霜の模様が描き
出される「Frostflowers」(2008年)などがあり、彼女の表現活動は常に自然に
寄り添っているともいえるでしょう。

そうした作品の多くは、彼女の手作りの器具と記録写真、また、リサーチの際に
集めた生物学的あるいは地理学的な情報と共に展示されることで、鑑賞者は、
その実験的な制作過程にも想像を巡らせます。

東京では、紙に降り注ぐ雨粒が模様を描き出すドローイング作品や、漢字一文字
を切り抜いた紙をレンズに貼り、ピントを合わせずに撮影することで幻想的な都市の
光景を写し出す新作に取り組んでいます。

トークでは、過去の作品についてはもちろん、東京滞在からヒントを得た新作
やその制作方法についてもご紹介します。
フィンランドの自然との対話によって生み出される作品の制作秘話にぜひご期待ください。
皆さまのご参加をお待ちしております。

2010-10-15

金島隆弘

AITメンバーシップ・プログラム ハウスメンバー限定スペシャルトーク
「北京、ソウル、台北から、アジアの現代アートを占うー金島隆弘氏を迎えて」

 

スピーカー:金島隆弘

 

日時:2010年10月8日(金)19:00 - 20:30 
場所:代官山AITルーム
対象:ハウスメンバー

 

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[金島隆弘氏 プロフィール]
1977年、東京都生まれ。
2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了、ノキア、東芝、東京画廊を経
て、2007年より FEC(ファーイースト・コンテンポラリーズ)の設立準備、2008年4
月よりZAIMにて活動を開始。横浜、北京、台北を中心とした東アジアの現代美術のリ
サーチプロジェクト、作家の作品制作支援、交流事業等を手がけ、ARTiTプロデュー
サーとして東アジアを担当し、2010年よりアートフェア東京エグゼクティブ・ディレ
クターに就任。

 

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「AITメンバーシップ・プログラム」は、AITの活動をサポートしながら様々な特典が
楽しめるプログラムとして、2008年より開始しました。

限定スペシャルトークは、アーティストやキュレーターなど、アート界で活躍する専
門家を迎え、年に2回開催しています。本トークでは、ふだんはなかなか聞くことのでき
ないアート界の舞台裏や未公開の情報について、気軽な会話を楽しみながら知ることが
できます。 今回は、今年6月に新たにアートフェア東京のエグゼクティブ・ディレクターに
就任した金島隆弘さんを迎え、近年ますます注目されている中国や韓国の現代アー
トを巡る動向について話を聞きます。


金島さんは、これまでに北京や台北、ソウル、東京を行き来しながら、現代アートに
関するさまざまな仕事をしてきました。その時期は、中国の現代アートが世界から注
目され、マーケット活動が飛躍的に加速し、韓国においては美術館やギャラリーなど
のアートのインフラが大規模に整備され始めた時と重なります。北京、上海、香港、
台北、ソウルのアートシーンは、それぞれどのような変化を遂げているのか。アジア
諸都市の国際展やアートフェア会場で交わされるコミュニケーションから得られる未
公表の情報をとおして、アジアのアートの今と未来を皆さんへお届けします。

現在ハウスメンバーではない方も、当日AITルームでハウスメンバーにお申込みいただ
くことで、本トークにご参加いただけます。「AITメンバーシップ・プログラム」では、
本トークのほかにも、アーティスト・トークやAITが主催するイベントなどへのご
招待など、今後もさらに充実したプログラムを作ってまいりますので、ぜひこの機会に
ご検討ください。皆さまのご参加をお待ちしています。

2010-10- 8

第8回光州ビエンナーレとメディアシティ・ソウル2010を巡る、現代アートのツアー

第8回光州ビエンナーレとメディアシティ・ソウル2010を巡る、現代アートのツアー

 

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「ヨーロッパの国際展は遠いし費用もかかるから気軽に行けない。」、「現代アート
は好きだけれども、国際展は作品の数が多くて、何をどのように見ていいかわからな
い。」、「現代アートもいいけれども、食文化も楽しみたい。」などと考えている人
は多いと思います。そこで、AITは、旅行会社のJTBと共同で、日本から一番近い海外
の国際展を見学するツアーを企画しました。

国際展のカレンダーでは、2010年は、アジアの年といってもいいでしょう。その中でも、
毎回キュレーティングに定評のある「第8回光州ビエンナーレ」とAITのスタッフでもある
住友文彦が共同キュレーターとして参画している「メディアシティ・ソウル 2010」を見学します。
光州ビエンナーレは、1995年に始まり、今年で8回目を迎えます。芸術監督に、ニューミュー
ジアム(ニューヨーク)のキュレーターであるマッシミリアーノ・ジオニを迎え、「10,000 Lives
(10,000の命)」という題で行なわれます。1901年から現在までの100人を超える有名無
名の芸術家の人間の生を捉えた作品をとおして、「イメージとは何か?」を問う実験的
で野心的なキュレーティングに期待が寄せられます。
また、ソウルでは、「メディアシティ・ソウル2010」ほかを見学する予定です。
日本からは、泉太郎や小泉明郎といった若手のアーティストが参加し、「Trust (信用)」を
テーマに行われます。

[ツアーのポイント]
○ 第8回光州ビエンナーレを見学!
 
「イメージとは何か?」というテーマで100作品以上が紹介される壮大な展示を見学します。
○ 光州は食の都!
鴨鍋から焼肉まで、食を楽しみながら現代アートについて語らいます。
○ メディアシティ・ソウル2010の共同キュレーター住友文彦によるミニ予習講座を開催!
ソウルのアートシーンの歩き方講座を開催します。(8月16日予定)
○ メディアシティ・ソウル2010を見学! 
「信用」をテーマに、40を超える作品が紹介されます。
○ 初めての国際展でも安心! 
AITのスタッフが同行し、展覧会のポイント解説や参加者との意見交換を行います。
○ ソウルのアートシーンを訪れよう! 
自由時間には、サムスン美術館やギャラリー街を訪れるチャンスがあります。
○ 日本航空の羽田発着便を利用! 
ゆとりあるスケジュールを実現しました。
 
食の都といわれる光州、そして不夜城のソウルで、芸術と食欲の秋の到来を一度に満喫してみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしています。

 

[ツアー概要]
第8回光州ビエンナーレとメディアシティ・ソウル2010を巡る、現代アートのツアー
期間:2010年9月11日(土)−14日(火)<3泊4日>
ご旅行代金:¥139,000(一般)/¥137,000(学生)
¥135,000(AIT ハウスメンバー、サポートメンバー)

2010-9-10

ソニア・クーラナ

AIT ARTIST TALK #47 「身体表現とビデオ・インスタレーションについて」
インド出身アーティスト ソニア・クーラナを迎えて

 

スピーカー:ソニア・クーラナ

 

日時:2010年8月26日(木)19:00−21:00 
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]

 

[作家略歴]
1968年インド生まれ。王立芸術院大学院(ロンドン)、およびフィルム・
アンド・テレビジョン・インスティトュート・オブ・インディア(プネー)で短期コースを修了。
ライクス・アカデミー(アムステルダム)のリサーチ・レジデンス・プログラムにてオランダに
2年間滞在。近年、「ローズ・ミュージアム」(ボストン)、「ローマ・フィルム・フェスティバル」
(ローマ)、「アラリオ・ギャラリー」(北京)などで展覧会やパフォーマンスを行うなど、幅広く
活動している。

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AITでは、ニューデリーを拠点に活動するソニア・クーラナ(1968年生まれ、インド) を
迎え、これまでの活動や「あいちトリエンナーレ」に出品している作品などについて
話を聞きます。ク—ラナは、ロンドンの王立芸術院大学院を1999年に修了したあと、ベ
ルン市立美術館やニューヨークのブルックリン美術館などでの展覧会や、第7回光州ビ
エンナーレなどの国際展、またニューヨーク近代美術館などでのシンポジウムに多数
参加しています。

ク—ラナは、作品に対して「私の制作は、ビデオや写真、パフォーマンス、ドローイン
グ、インスタレーション、また最近では公共の空間における作品など、さまざまな領
域にわたっている。」といいます。そうした彼女の最近の作品は、自らの身体を使っ
てパフォーマンスを行ったり、またそれをビデオや写真にし、肉体の経験の詩的な感
覚をとおして世界に存在することを探る試みとみることができるでしょう。それらの
作品は、視覚的にシンプルで決して饒舌ではありませんが、彼女の肉体は詩情豊かに
少しずつ語りを紡ぎ、その肉体が向き合う「社会」という政治的な空間がどのような
ものであるかを明かしてゆきます。肉体が、ごろんと公共空間に横たわっているとい
うのは、不思議な光景に違いありません。しかし、何がその光景を不思議にしている
のでしょうか。肉体そのもの?公共空間の性質?それとも肉体と公共空間の組み合わせ
でしょうか?ク—ラナは、肉体と空間の関係をずらすことによって、それぞれの意味を
明らかにしているといってもいいかもしれません。

パフォーマンスのみならず、映像、写真、インスタレーションなど、領域を横断する
表現や、社会空間と女性の肉体などの関係を探るフェミニズムなどの学問に関心を寄
せるアーティストやキュレーター、またアートファンのみなさん、ぜひこの機会に
ク—ラナの思考と実践に触れてみてください。皆さまのご参加をお待ちしています。
 

2010-8-26

アリエル・シュレシンガー

AIT ARTIST TALK #46:「使い方、間違っていますよ!」
イスラエル出身アーティスト、アリエル・シュレシンガーを迎えて

スピーカー:アリエル・シュレシンガー

日時:7月17日(土)14:00?16:00 
場所:代官山AITルーム 
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
助成:財団法人石橋財団

 

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A Car Full of Gas/Mini Cooper, gas tanks/2009

[作家略歴]
1980年エルサレム生まれ。現在は、ベルリンを拠点に活動を行う。2003年スクール・オブ・
ビジュアルアーツ(ニューヨーク)卒業。これまでに、「Reverse Engineering」
Galerija Gregor Podnar (ベルリン/2010年)やDvir GALLERY(テルアビブ/2009年)な
ど、イスラエルやドイツを中心としたギャラリーでの個展の他、2010年4月には、De
Appel Art Center(オランダ)にて、グループ展"I'm Not Here. An Exhibition
Without Francis Alÿs"に参加。また、7月1日から開催されるYvon Lambert New
York(ニューヨーク) でのグループ展"Christmas In July"にも参加している。


アリエル・シュレシンガー(1980年生まれ、イスラエル)は、財団法人石橋財団の助成
により、AITのアーティスト・イン・レジデンスプログラムで6月より3ヶ月間東京に滞
在します。
 
ドイツのベルリンを拠点に活動し、ふだんの生活で手に入る素材と、自ら制作した機
械やからくりを合わせることで、物の機能や用途、意味を豊かに変化させるインスタ
レーションや映像作品を多く手がけています。
車のインスタレーション「A Car Full of Gas」(2009)では、窓の小さな穴から弱いな
がらも絶えず炎が吹き出し続けています。しかし、近づいて中を覗き込んでみると、
助手席にガスボンベが乗っていることに気づきます。このささやかな炎とボンベを結
び合わせることができたとき、観る者は、いつ暴発するかわからないという恐れとそ
れを待ち望む興味が入り混じった不思議な感覚に襲われます。シュレシンガーは、状
況に対する鑑賞者の認識が一変する瞬間を作り出すことに喜びを感じると言います。

こうした作品は、無垢な子どもの遊びのようでもあり、時として自らが生まれ育った
環境を暗に表わそうとする確信犯的な態度から生まれるものとも考えられるでしょう。

トークでは、これまでの作品をスライドで紹介しながら、アイデアを形にするまでの
プロセスを説明します。皆さま、お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2010-7-17

ラウンジ・イベント「ミングリアス」

ラウンジ・イベント 「ミングリアス」

ミングリアスとは、「混ざり合う」という意味で、AITが不定期に開催するラウンジ・イベントで、現代アート
に関心のある人々が集まり、音楽やドリンクを楽しみながら交流するカジュアルな場です。

日 時:6月11日(金)19:00 - 22:00 
場所:代官山AITルーム http://a-i-t.net/modules/tinyd9/index.php?id=4&ml_lang=ja

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おきなわ時間美術館(那覇市栄町市場)/             Arts Towada HPより:草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」/

 

今回は、日本の南と北から、アートシーンの報告があります。
まず、6月4 日、5日に行ったNPO法人前島アートセンターや沖縄県立博物館・美術館でのMAD特別講座など、AITの小澤慶介と堀内奈穂子が、那覇を中心とした沖縄のアートシーンなど、東京ではなかなか触れることのできない活動や状況についてレポートします。続いて、今年4月にグランドオープンしたArts Towada(青森県十和田市)について、十和田市現代美術館と密接に連携して活動する団体、アートチャンネルトワダ実行委員会の代表である苫米地祥文氏に、その完成したプログラムとこれからの展開について報告していただきます。

ドリンクを片手に、現代アートに関心を寄せるさまざまな人たちと交流して、ネットワークを広げませんか?バーでは、ドリンクとスナックを用意して、皆さまのご参加をお待ちしています。

2010-6-11

エリカ・ヴェルズッティとプラディープ・ミシュラの新作展

The BAR vol. 4 「エリカ・ヴェルズッティとプラディープ・ミシュラの新作展」

会期: 2010年5月22日(土)- 6月12日(土)
会場: GALLERY SIDE 2 港区東麻布2-6-5 タトルビル1F
           http://galleryside2.net/gallery/contact/index.php 
時間: 11:00?19:00
主催: 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
共催: バッカーズ・ファンデーション
協力: GALLERY SIDE 2

※注:BAR = Backers foundation and AIT Residence programme

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展覧会の様子 写真:木奥恵三 (右-ミシュラ作品/左:ヴェルズッティ作品)  

 

現在、GALLERY SIDE 2(東麻布)にて、バッカーズ・ファンデーションとAITによる、
The BAR vol. 4「エリカ・ヴェルズティとプラディープ・ミシュラの新作展」を開催しています。
注:BAR = Backers foundation and AIT Residence programme
 
本展は、AITのアーティスト・イン・レジデンス・プログラムによって東京に3ヶ月間
滞在したエリカ・ヴェルズッティ(ブラジル サンパウロ出身/1971年生)とプラディープ・ミシュ
ラ(インド ムンバイ出身/1977年生)の2人のアーティストの新作を発表する展覧会です。

今回二度目の来日となるヴェルズッティは「前回の滞在では、ただただまちの魅力に圧倒
されていたけれども、今回はアーティストとして何ができるかという責任を意識できた。」と
語り、また初来日となるミシュラは「まちのリズムに影響を受けて、ムンバイにいるときとは
違い、規則正しく生産的な日々を送ることができた。」と振り返り、それぞれの東京滞在は
実り多きものとなりました。その二人の体験が表れている本展では、グレーの色調が際立
つヴェルズッティの彫刻とドローイングと、鮮やかな赤を基調としたミシュラのペインティング
という、対照的ながらもほどよくバランスのとれた世界が実現しています。

会期は6月12日(土)の午後7時までです。お誘い合わせの上、ぜひご高覧ください。


【バッカーズ・ファンデーションとは?】
バッカーズは、「バックアップしていく人たち」という意味で、オーナー型経営者が
集まり、社会貢献事業を行なう経営者有志の任意団体です。1994年に社団法人日本動
物福祉協会を助成することからスタートし、現在は、各団体に支援金を送るだけでは
なく、実際に会員たちが現場へ足を運び、「明るく楽しく」を合言葉に参加する活動
を行っています。現在は、55人の会員が在籍し、そのなかで複数の委員会を作り、メ
ンバー自らが参加型で手作りの活動を行なっているのが特徴です。本レジデンスプロ
グラムのほか、2005年からは「バッカーズ寺子屋」という子供達を対象にした塾の運
営なども行っています。The BARシリーズでは、これまでに、インド、ブラジル、アフガニ
スタン、シンガポール、モロッコなどの国々から、6名のアーティストと3名のキュレーター
を招聘しました。

2010-5-22

サイモン・スターリング

AIT ARTIST TALK #45 :「場の記憶に出会う旅」
英国出身のアーティスト サイモン・スターリングを迎えて

スピーカー:サイモン・スターリング


日時:3月31日(水)19:00?21:00
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
協力:広島市立現代美術館

 

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Autoxylopyrocycloboros, 2006年

 

AITでは、3月31日(水)の19:00より、英国のアーティスト、サイモン・スターリング(1967年
英国生まれ)を迎え、トークを行います。本トークは、2011年にスターリングの個展を開催する
広島市立現代美術館の協力で開催されます。

来年、広島市立現代美術館で開催する個展の準備のため来日し、広島や京都、東京など
で調査を行っているアーティスト、サイモン・スターリング(英国)は、英国のターナー賞を
2005年に受賞したアーティストです。

スターリングは、物事に秘められた歴史やエピソードを、丹念な調査によって見つけ出し、
異なる文化の邂逅や衝突、移動のもたらすさまざまな変化を浮き彫りにしながら、時間の
経過やプロセスを内在した作品を生み出してきました。その研究態度は文化人類学者の
ようでもあり、旅をしながらある真実に近づく方法は冒険家のようでもあります。
イマジネーションを全開にし、現代アートの表現の新たな地平を切り開く試みについて
聞いてみませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております。

2010-3-31

石田尚志

AIT ARTIST TALK #44
「逃げ去るアニメーション」   美術家/映像作家の石田尚志を迎えて

 

スピーカー:石田尚志(美術家/映像作家)
 

日時: 2010年3月8日(月)19:00?21:00
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT]
協力:ボイジャー株式会社
 

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Reflection (2009/HDcam/6.5分)

 

AITでは、3月8日(月)19:00より、美術家/映像作家の石田尚志を迎え、アーティス
ト・トークを行います。本トークは、新たな表現の場や作品形態に挑戦するアーティ
ストを支援する「ボイジャー / AITアーティストサポート・プログラム」の一環として開
催されます。

石田は主にアニメーション映像を制作していますが、その作品は、マン・レイやフェ
ルナン・レジェ、また元祖VJともいわれるレン・ライなど、20世紀のはじめから脈々
と受け継がれてきた実験映画の流れに関連づけられるといってもいいでしょう。
本トークでは、石田がこれまでに制作してきた作品を紹介しながら、その表現の源に
ある考え方やそれを実現するためのアニメーション技法などに迫ります。2010年の上
半期は、東京都写真美術館や国立新美術館、また「あいちアートの森 知覚の扉」
などの展覧会に参加している石田の、鮮やかな色彩と光、音、しなやかな描線に満ち溢
れた「世界」にご期待ください。

皆様のご参加をお待ちしております。

2010-3- 8

西尾美也:「Overallプロジェクトinナイロビ」 帰国報告展

西尾美也 ナイロビ・アートプロジェクト第2弾
「Overallプロジェクトinナイロビ」 帰国報告展

会期:2010年2月26日(金)-3月5日(金)※ 2月28日(日)休み
会場:AITルーム(代官山)
時間:11:00 - 18:00 
入場料金:無料
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]、西尾工作所

※本展は、教育プログラムMADの「アーティスト」コース修了生をサポートする
「AITスカラシップ・プログラム」 の関連企画として開催されました。

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■ 西尾美也 プロフィール


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東京藝術大学大学院博士後期課程在籍。装いの行為とコミュニケーションの関係性に
介入し、作品制作やワークショップ、パフォーマンスなど様々な形で操作する。主な
個展に「西尾美也展」(京都服飾文化研究財団KCIギャラリー、2006)、「Self Select
in Nairobi」(RaMoMA、ケニア、2009)、グループ展に「Media_City Seoul」(ソウル市
立美術館、2006)、「日常の喜び」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2008)、「越後妻
有アートトリエンナーレ」(新潟県十日町市、2009)ほか。
http://www.yoshinarinishio.net

 

AITでは、2月26日より、西尾美也(美術家) の展覧会、「Overall プロジェクトinナイロビ」
を開催いたします。

西尾は、AITが主催する教育プログラムMAD(Making Art Different)の「アーティスト」
コースを2007年に修了した後、水戸芸術館での「日常の喜び」展(2008)や「越後妻有
アートトリエンナーレ」(2009)への出品など、国内外のさまざまな展覧会やアートイ
ベントに参加しています。本年度は、「アーティスト」コースの修了生の支援を行う
「AITスカラシップ・プログラム」を受賞しました。
 
西尾は、これまでに世界のさまざまなまちで出会った人々と衣服を交換する『Self
Select』や、数十年前の家族写真を、同じ場所、装い、メンバーで再現する『家族の
制服』など、装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目して作品制作を続けて
きました。
本展では、2009年にケニア共和国のナイロビで行った「Self Select in Nairobi」や、
それに続く今回の「Overall プロジェクトinナイロビ」など、これまでに西尾が行ってきた
国内外でのアートプロジェクトの活動記録が展示されます。
芸術によって文化背景の異なる人々の間に新しい関係を構築する実験として、地域
住民とともに行うアート・プロジェクトの、今日的意義や醍醐味に触れてみませんか?
 
2月26日のオープニング・レセプションにおけるアーティストトークでは、制作に関す
るさまざまなエピソードを交えてプロジェクトが紹介されます。西尾の個人的な営為
をとおして明らかになる「もうひとつのアフリカ」の姿にぜひご期待下さい。

■ AITスカラシップ・プログラムとは
現代アートの学校MADの「アーティスト」コースの修了生を対象に、若手アーティスト
のための新たなネットワークづくりや、発展的な創造の場を広げるための支援を行うプログラムとして開始しました。第一回目となる2009年度は、西尾美也と川村麻純の2名を選出し、MADの全レクチャーの無料受講やエイトでの展覧会開催、また、MADでキュレーションを学ぶ受講生との共同プロジェクトなど、さまざまな形態での支援を行っています。
 

2010-2-26