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YEBIZO MEETS「フェスティヴァルを自分の言葉で伝えよう!書くヒントを見つける90分」レポート

「第12回恵比寿映像祭」が2月7日から23日まで、15日間開催されました。
今回AITは、恵比寿映像祭を楽しみながら学び、考える、YEBIZO MEETSの枠組みで、地域連携プログラムとしてレジデンス・アーティストのペトラ・ノードカンプによるトークを開催したほか、2種類のガイドツアー実施と、ワークショップ2つの企画協力をしました。 会期中旬の2月15日(土)には、ワークショップの一つ「フェスティヴァルを自分の言葉で伝えよう!書くヒントを見つける90分」を開催しました。その様子を少しご紹介します。



講師には、AITが開講する現代アートの学校MADの「ディスコースのラボ」および「読み書き工房」を5年に渡り担当してくださった、アートライターで編集者のアンドリュー・マークル氏を迎えました。
はじめにマークル氏から、今回の映像祭のテーマ「時間を想像する」についての紹介と、鑑賞した作品や展示について「書く」ためのヒントや、自分なりの視点をつかむ手がかりについて話を聞いた後、みんなで恵比寿映像祭の参加作家ベン・リヴァースの映像作品《いま、ついに!(原題:Now, at Last!)》を鑑賞しました。
森に暮らすナマケモノが映し出された、全体で40分におよぶ映像作品の一部を鑑賞して感じたことを共有し合った後、思い思いのテキストで表現しました。


ベン・リヴァース《いま、ついに!》2019
Courtesy of Kate MacGarry


Twitterの1ツイートである140文字を目安に表現していただきましたが、参加者のみなさんからは思いが溢れ、140文字を大きく超えるテキストが多く集まりました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。

参加者のテキストから一部をご紹介します。AITのInstagramでも別のテキストをご紹介していますので、こちらもあわせて、お楽しみください。

https://www.instagram.com/p/B83tn_-DGtZ/


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ナマケモノがいました。
色のない画面の中にナマケモノがいました。
ナマケモノはナマケモノなのでほとんど動きませんでした。風が吹いたのか毛先がゆれました。
ブラシで整えてあげたいなあと思いました。小さく首を動かしました。
剥がれた木の肌を見ているのかなあと思いました。
ナマケモノのことをこんなに考えたのは、はじめてだなあと思いました。
外に出て、気が付くといくらか時間が過ぎていました。

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ナマケモノが木にぶらさがっている。それをまず見せつけられる。
ハコのような大げさな装置に入り込むとイス(クッション)と画面のみが用意され、向き合うことを促されるのだ。
変化の少ない画面を見続けると、実はその中にも鳥のさえずりやせわしなく動くハエ、
呼吸によってかすかに動く腹、様々なものがうごめきあっている。

引き伸ばされたような時間のなかで思考は加速し、自分の内面まで広がっていく。

この作品は何を訴えたがっているのか、いや 自分は何を考えたがっているのか。
画面は暗転する。
ハコから出たときに、高速道路からおりた時のようなゆがみを感じた。

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ベン・リヴァースの作品はナマケモノのまわりの音も入っていて自然の中に入っていける点はいい。
木にぶら下がっていてほとんど動かないので顔を向けた時は癒された。
他の映像作品は常に動いているものがほとんどで現代の日本のように動きがあわただしいがこの作品ではのんびりとした時間の流れが感じた。
しかし、この作品を見終わったらまた時間のながれが速い
現実の生活に戻されてしまう。

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・小さめのナマケモノがかわいい
・動かないんだろうなと思っていたらやっぱり動かない...小さな虫とか、毛の方が動きがあるのでそちらを見に行く
・「時間」が大切というけれど、ナマケモノはこんなに本当に動かなくて時間を大切にしているのだろうか?では私もやらなくてはいけない事をおいといて、今日こんなことを考えて、書いて、時間を大切にしてるだろうか?

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モノクロ映像に定点で撮影された、ジャングルの木にぶら下がるナマケモノ。
鳥の鳴き声、ナマケモノに近寄る小さな虫、それ以外に映像に入るものはない。
大きな動きもなく不用なものがそぎ落とされたシンプルな映像を強制的に
見せられている体験は心地の良いものだった。
大胆な動きこそないものの、完全に流れに身を任せているそれらの状態が
時間そのものを体現しているように思える。
不規則で有機的で無我のその在り方と、この恵比寿映像祭という人工物との
コントラストがより作品に入り込む演出でもある。
タイトルの「いま、ついに!」と期待をあおるようなものと、
作品自体の静けさ、フラットなものとのコントラストも興味深い。

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動いているものを探してしまいます。すると変化が見えてきます。時間の経過です。
ナマケモノをじっくりみる機会って、そうないと思うので貴重な体験ではないでしょうか。
意外と動いてんだなあと思ったりします。
顔をぽりぽりかいたり、右見たり左見たり、鼻をヒクヒクさせたり、虫が飛んでるとか、まったりした時間を過ごせます。
ぜひご鑑賞ください。
ちなみに、私にとってナマケモノはうらやましい存在でしたが見終わったあと、ナマケモノになりたいとは思わなくなりました。
これも、この作品を観る時間を経過したからでしょう。

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Photo: 第12回恵比寿映像祭 時間を想像する YEBIZO MEETS トーク&ワークショップ 「フェスティヴァルを自分の言葉で伝えよう!書くヒントを見つける90分」より 提供:東京都写真美術館  撮影:新井孝明

2020-2-28